私が運営しているWordPressサイトのいくつかでは、SEOのため、「WordPress SEO by Yoast」というプラグインを使っています。このブログサイトでも使用しています。
それが更新メッセージが出ていたので、何の気なしにアップデートしたところ、いきなりトラブルに見舞われてしまいました。
まず、設定がところどころ飛んでしまっているではありませんか。
titleタグやmeta descriptionは、このプラグインの設定で出力しているので、これはまずいと思い、設定し直しました。
ところが一番の問題は、カテゴリーページのパーマリンクで、’category’という文字列を出力しないように設定していたのですが、新しいバージョンではその機能がなくなっていたのです。
URLは、「http://ドメイン名/カテゴリースラッグ/」から、「http://ドメイン名/category/カテゴリースラッグ/」に変わってしまっています。
プラグインのサイトを見たところ、この機能削除はバージョンアップで評判が悪いが、復活させるつもりはないとのこと。
代替策として同じ機能を提供している他のプラグインを紹介していました。
私としては、URLが変更になるのはSEO的にまずいし、他のプラグインを追加するのも嫌だったので、結局古いバージョンに戻しました。
今回の教訓としては、バージョンアップする時は何かあった時に古いバージョンに戻せるよう、直前のバックアップをとっておくこと。
これはずっと意識してやっており、今回も助かりました。
それと、新しいバージョンの更新履歴を必ず確認すること。
これは今回やりませんでした。
WordPress SEOは、v1.4.25からv1.5.2.1にアップデートしようとしたのですが、プラグインの更新履歴を見ると、v1.5.0からは設定のコンパチビリティが失われるので、必ず設定のバックアップをとっておくようにと注意書きがありました。
しかしカテゴリーの件はさらっとしか書いていないので、更新履歴を見たとしても気づかなかったでしょう。(英語ということもあり)
WordPressについては、本体もそうですがプラグインもしょっちゅうアップデートされます。
そのたびごとに影響を確認し、Webサイトの動作を検証しなおさなければならないのも、手間がかかりすぎです。
だいたいすべて無料で使用しているのですから、アップデート保証など誰もしてくれませんし、開発者に文句を言っても仕方ないことです。
「文句があるなら使うな」と言われるのがオチです。
そこで私はアップデートがある程度たまったところでやるようにしているのですが、最初にサイトをオープンした時のような細かい動作検証は当然やりきれません。
セキュリティを考えると古いバージョンのままにしておくのも危険ですし、新しいバージョンではコンパチビリティの問題がある。
ソフト開発の場合は、こういう問題に関してある程度の解答があるのですが、CMSではどうしたら良いかまだ思案中です。