カテゴリー別アーカイブ: 本の紹介

「影響力の武器」-人間の愚かな部分を突くと売れるのか?

1年位前に購入し、さわりだけ読んでずっと放っておいた本です。
どうすればセールスに結びつく文章が書けるのか、最近真面目に勉強し始めたので、一気に読破しました。

確かに人間心理を細かい点まで分析した良い本でした。

しかし、読んだ後頭に浮かんだのは、
「人間というのは愚かな部分がだいぶあるな」です。

セールスレターに限らず、世の中の広告というものは、そんな人間の愚かさを突いて、とにかく「欲しがらせる」手法が横行していると感じます。

購入してから、「どうしてこんなものを買ったんだろう」「だまされた」と後悔する人はどれほどいるのでしょうか?
昨今のネット上に溢れている広告を見ると、相当な数だと思います。

まずは、商品やサービスが消費者にとって役に立つレベルに達していてこそ、広告というものが意味を持ってくるはずです。

特にネットビジネスの世界では、とにかく売れればいいと広告だけに磨きをかけ、商品の品質を上げることをおろそかにしている起業家が氾濫しているのではないでしょうか?

ネットでは、「売っておしまい」というのが結構成り立ちますからね。

それで、月100万稼いだ、300万稼いだと周りにもてはやされ、本人も「売れたこと」で自尊心を満たしている。

本来ビジネスというのは、「いかにユーザーの役に立ったか」「いかに世の中に貢献したか」という尺度で対価をもらうもののはずです。

そういう真実を、「キレイごと」として脇に追いやり、そして人間の愚かな心理を巧みに突く戦術で富を増やす。

いってみれば、品性は欠けても人間心理を掴むのがうまい人が成功するのでしょう。商売の世界では。

「影響力の武器」という本を読んで活用すべきは、「自分がだまされる側の人間にならないように注意する」ということです。
「人の心理につけ込み売上をあげる方法を学ぶ」ことがメインであってはなりません。

書評「道は開ける」:成功の鍵は一日の区切りで生きていくこと

デール・カーネギーの「人を動かす」に続いて「道は開ける」の
ポイント抜粋です。

  • 我々にとって大切なことは、
    遠くにぼんやりと存在するものに目をやるのではなく、
    手近にはっきりと存在することを実行すること。
  • 成功の鍵は、「一日の区切り」で生きていくこと。
    まだ生まれていない「未来」を締め出すこと。
    「過去」と縁を切ること。
  • 一度に一粒の砂、一度に一つの仕事。
  • 私たちはしばしば、忘れても構わない小さなことのために
    自分自身を台無しにする。
    私たちがこの地球上に生きるのはわずか数十年にすぎない。
    小事にこだわるには人生はあまりにも短すぎる。
  • 自分が悩んでいることの多くは起こらない。
    不幸の大部分は想像の産物。
  • 例え、困難な経験をしても、
    「私は、この経験をもっと愉快なものと交換しようと思わない」
    という建設的で、達観した気持ちがほしい。
  • 何か失敗しても、その逆境に打ちのめされてしまったら、
    自分は何の価値もなくなる。
    負けることもゲームの一部であり、
    頂上を目指す者にとっては有効な訓練なのだ。
  • 飲みたいときに飲める水と、
    食べたいときに食べられる食料さえあったら、
    それ以上に文句を言うべきではない。
    私は一体何を悩んでいるのだろう?
  • 人間は、自分に備わっているものをほとんど省みず、
    欠けているものについてばかり考えている
  • 「人間は、人生を理解するためでなく、
    人生を生きるためにつくられている」
    (サンタナヤ)
  • 自分だけに頼る人間は容易に敗北を喫してしまうが、
    心に神の力をみなぎらせている人間は決して負けない。

書評「人を動かす」:人間は感情の動物。その感情に訴え欲求を満たしてあげる

成功本としては超有名な、
デール・カーネギーの「人を動かす」と「道は開ける」。

世の中に出版されている成功法則を書いた本のほとんどは、
所詮はこういう古典的な本の内容を表現を変えて書いただけです。
まだ読んでいない人は、何も考えずにこの2冊は読んでおきましょう。

「道は開ける」は次回感想を書きます。
「人を動かす」で私がそうだなと思ったポイントを
いくつかあげてみます。

  • およそ人を扱う場合には、相手を論理の動物だと思ってはならない。
    相手は感情の動物なのである。
    しかも偏見に満ち、自尊心と虚栄心によって行動するということを
    よく心得ておかなくてはならない。
  • 人を動かす秘訣は、間違いなくひとつしかない。
    つまり、「みずから動きたくなる気持ちを起こさせること」
  • 人間の最も強い衝動は、「重要人物たらんとする欲求」
    これを満たしてやることができる人物こそ、
    他人の心を自己の手中に収めることができる。
  • 成功に秘訣があるとしたら、
    それは他人の立場を理解し、自分の立場と同時に他人の立場からも
    物事を見ることができる能力である。
  • 物事には、本来善悪はない。
    われわれの考え方いかんで、善と悪が分かれる。
  • 議論に勝つ最善の方法は、「議論をさける」こと。
    議論は例外なく双方に自説がますます正しいと確信させて終わるものだ。
    たとえ、議論に負けてもその人の意見は変わらない。
    傷つけられたのは自尊心だからだ。
    そして勝ったほうもむなしい勝利だ。相手の好意は勝ち取れないのだから。
  • 出来れば人より賢くなりなさい。
    しかし、それを人に知らせてはいけない。
  • 人間は、人から押し付けられた意見よりも、
    自分で思いついた意見のほうをはるかに大切にする。
    暗示を与えて、結論は相手に出させるほうが、はるかに利口だ。
  • 否定的な事を言うときも、
    “しかし”ではなく、“そして”を使い、前向きな事に聞こえるようにする。
  • 人間の歴史は、ほめ言葉のもたらす魔法の例に満ちている。

書評「思考は現実化する」:途中であきらめず最後までやるかやらないか

成功本では有名な、ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」です。

あまり読みやすい本ではないのですが、
書いていることは本当に基本的でもっともなことです。

要するに、成功者とはこういう当たり前のことを、
「強い意志でもって、地道に継続できる人」
だということに尽きると思います。

本の後ろには、アクション・マニュアルも載っているのですが、
この本の通りに最後までやる人は、10人に1人くらいではないでしょうか。

まあ、成功者と呼ばれる人も、せいぜいその位の割合だと思いますから、
要するに、「まあいいや」と投げ出さず、
「途中であきらめず最後までやるかやらないか」が、
最大のキーポイントと言えます。

私もそうですが、人間はどうしても感情の浮き沈みがあります。
気分が落ち込んでいたら、例え強い決意を過去にしていたとしても、
「どうでもいい」と思いがちになります。

そして一晩寝て、朝になったらまた力が湧き出ていることもあります。

結局はこれの繰り返しから、人生で何を実現していくのか。

この本の逆を言うようですが、
私は最近、あまり気負うことなく、
「人間にはどうしようもないことも存在する」
「なるようにしかならない」
と思うことも、幸せに生きるためには大切だと感じています。